香川県庵治町・牟礼町(ともに高松市)で産出される石材のこと。
高松市より北東、庵治半島が産出地となり、大小様々な「丁場(ちょうば)」と呼ばれる採石所で採掘される。
中には大丁場といわれ、庵治石の中でも特に品質の良い石材がとれる場所もある。
国内のみならず海外でも高い評価を得ており、最高峰ランクの石材の1つとして広く知られたブランド石。
石の模様が細かい(石材用語で目が細かいなどという)ものを「細目(こまめ)」といい、庵治石の中でも特に価値の高い石とされる。
さらにその中でも「細目極上(こまめごくじょう)」は品質・価格、名実ともに世界最高峰といって過言ではない。
この模様は「斑(ふ)(もしくは「ぼたん」などともいわれる)」という他でも見られない庵治独自のもので、見た目は勿論のこと、模様を作る結晶の細かさが高い強度につながり、庵治石の価値を高めている。
目の庵治石は微細な黒雲母(鉱物の種類)の輝きによって、磨くと紺色が混じったような美しい文様が現れる。
また、細かい結晶の集まりは、そのまま強度に繋がり、見た目、強度ともに世界でも指折りの価値を持つ石材となっている。